数日前、あるウェディングショップの前を通りかかった際に
こんな事を思い出した私。
何年か前、地方からお越しになったカップルが持参された
地元のチラシか何か・・・
多分、ドレスショップのパンフだったかな、それを見せていただいた。
そのパンフにはモデルカップルとは別に
一般の方の写真が何枚か掲載されていたのだが、
その一枚に注目!
とても可愛らしい若いカップルのふたりが写っているけど
ご新婦様が着用していたドレスは、どう見てもひと昔前のデザイン。
きっとお母様のものだろう・・・と思った私( ̄_ ̄ i)
「母のドレスを着たいんです」
と言われる方はたまにいらっしゃいます。
シンプルなデザインの方はそのまま、
比較的デザインがコテコテのものは自分流にリフォームしたい・・・
なんて、みんなやっぱり色々と考えているみたい。
でもまぁ、実際のところ
ドレスは大切だけど所詮お式の小道具にしかすぎない。
肝心なのはふたりの気持ち(密かにいつもそう思っている)♪
「ドレスはもちろん新品で!」
とか
「やっぱり流行のデザインのドレスじゃなくちゃ・・・」
なんて、
ウェディングスタッフが押し売りセールスしているところは
残念ながらご遠慮したい (^_^;)
結婚式はあくまでも自己満足の世界かもしれない。
着たいドレスを着ればそれでOKなのかもしれないけど、
仕事上はそうもいかないのが現実。
私の性格上、似合わないドレスはハッキリ否定する。
その代わり、
必ずその人に似合うドレスを提示する。
ただパンフに載っていたカップルはあまりにも世間知らずというか、
若く可愛らしいふたり。
そんなカップルの新婦様が
大切にされたお母様のドレス(トレーンの長い高級感溢れるデザイン)をそのまま着るのは
あまりにもイメージと違ってしまい衣装が浮いてしまっているように思えた。
更に残念なのが、
ドレスに合ったティアラ。
更に、これだけならまだしも
両サイドにカサブランカ(生花ヘッドピース)が付いている。
あぁ、かわいそうに・・・ (。>0<。)
きっと誰も教えてあげなかったのかなぁ・・・と、ホントに気の毒に思えた。
ドレスはともかく、
ティアラと生花の両使いは基本的に×。
ありえないスタイルに愕然とした( ゚ ▽ ゚ ;)
結婚式は誰もが(大半の方は)初めてのイベントであるため、
どれが正しくどれが間違いなのか・・・
いくら雑誌やネットで調べたからといって
自分で判断を下すのは正直難しい。
だからプロの存在が必要なわけで。
それはやっぱり、知識のある人間が責任を持って教えてあげなくちゃいけないと思う。
だって、そのたった1枚の違和感の残る写真は
永遠にふたりの間に残ってしまうことになるから・・・
今、ウェディングプランナーとして働くあなた!
お客様の気持ちはもちろん大事だけど、
客観的に可笑しいモノや違和感のあるモノは
こういう仕事を任されている以上、
ちゃんと指摘してあげる優しさ、責任というものも必要なのかも(*^o^*)